貧血の数値ヘマトクリットとは?
貧血の検査をした時の数値の表記の中に、
ヘマトクリット値という項目があるはずです。
このヘマトクリットとは、
貧血の検査では大変大切な項目になります。
このヘマトクリットとは、一体何の数値なのかを詳しくまとめていきます。
貧血検査でのヘマトクリットとは?
ヘマトクリット値は、検査の結果の用紙には「Ht」と表記されている事もあります。
貧血検査では、このヘマトクリット値がとても重要な項目で、
この項目の数値がどうなっているかで、貧血の有無を判断します。
人間の血液は、血清と血球で成り立っています。
この血球の数をヘマトクリット値と言います。
血球は、赤血球が96%、白血球が3%の割合です。
したがって、赤血球の数が多いのか少ないのかという事が、
大切になってきます。
ヘマトクリットの基準数値とは?
ヘマトクリットの基準となる数値は、
・男性が38.5?48.9%
・女性が35.5?43.9%
となっています。
これより下回った場合、貧血を疑います。
貧血は原因により、たくさんの種類があります。
下回った場合に疑われる貧血の種類として、
鉄欠乏性貧血、出血が原因の貧血、妊娠中、
溶血性貧血、再生不良性貧血、悪性の貧血などがあります。
ヘマトクリット値が下回り、これらが疑わしい時は、
詳しく調べるための精密検査を行います。
また、ヘマトクリットを下回るのは、
男性よりも女性のほうが多い傾向にあります。
逆に、ヘマトクリット値が基準の数値よりも高い場合は、脱水や多血が疑われます。
ヘマトクリット値が高いという事は、血液が濃いという事になるので、
血栓が出来やすい状態にあります。
ヘマトクリットは、基準の数値よりも、
多くても少なくてもだめなのです。
まとめ
ヘマトクリットと言っても、一般的に使う用語ではないので、
検査項目を見てもわからない人が多いです。
このように何を調べているのか、
何が下回ってしまっているのかが分かる事で、
自分の体調を詳しく知る事ができるので、
正しい対処をする事ができます。
貧血の検査をする機会があった時は、
自分でも項目を良くチェックするようにしましょう。